お墓参りのお掃除はいつだって大変。お墓掃除を手伝ってくれる叔父
目次
すぐ読める!お墓参りのエピソード
この記事では一般の方に書いて頂いたお墓参りの思い出を掲載しております。

「お前さんところの墓もおっちゃんがしっかり磨いとったぞ」
母が亡くなったのは私が二十代のとき。三年後に祖母、二年前に祖父が亡くなり、ついに実家の墓を見るものがいなくなってしまいました。私は四姉妹の長女で、結婚して家を出ましたが県内に住んでいるため、お盆、正月、お彼岸には帰省し、お墓参りをしています。 母が亡くなったばかりのころは、お墓というものが、ただ自分に課せられた動かしがたい大きな重圧のように感じて気持ちが重くなったものです。 しかし、毎年節目に帰省してはお墓を掃除しに行くと、ひんぱんに掃除しているわけでもないのに比較的綺麗にしているわが家のお墓。 祖母の弟である隣のおじさんが、気にかけてくれているためでした。お墓に供えるための柴もお盆やお彼岸の前には、山から切り出したばかりの青々したものにいつも取り替えられていました。 お盆の時期には猛暑の中、墓石を綺麗に掃除して汗だくになっているおじさんの姿を見ているうちに、私の中の鬱々とした気持ちは少しずつ薄れていきました。 もちろん、たびたびお墓の管理のために帰省することは、県内といえども大変です。しかし、自分のうちの墓のように汗だくになって一緒に掃除をしてくれるおじさんの姿を見ていると、心の底からありがたいことだなと感じ、お墓に対する考え方も変わっていきました。 実家に誰も住んでいない以上、至らぬところは多いと思いますが、それでも自分にできる精一杯を行うことで、見ていてくれる人がいる、手を差し伸べてくれる人がいます。そのおかげで、毎年お墓参りができて故人にあれこれ報告することもできるのです。 とはいえ、いつかはお墓をどうにかしなければならないときがくるでしょう。お墓が亡くなってしまうのは個人を偲ぶ場所がなくなってしまい寂しいという気持ちと、墓守がいないのならば迷惑をかけないうちになんとかしなければ、という気持ちがせめぎ合っています。 それでも、自分がなんとかできるうちはお盆やお彼岸くらいは、みんなが個人を懐かしんで思い出話に花を咲かせるきっかけを作ってくれるお墓を守っていけたらと密かに思っています。

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