14歳の時に他界した母、お墓参りはいつも父と二人で
目次
すぐ読める!お墓参りのエピソード
この記事では一般の方に書いて頂いたお墓参りの思い出を掲載しております。

お墓参りを家族の誰かとできること
わが家にお墓ができたのは、わたしが14歳の時の事です。 若くして母が他界したのをきっかけに、傷心した父は、友人の彫刻家に胸像の制作を依頼し、それはもう華やかなお墓を海の見える丘のうえに作ったのでした。 それだけに留まらず、父はお墓の近くに家を建て わたしが20歳になるとともに、母のお墓の近くに転居したのです。 父が移転してからというもの、「父のところに帰ること」=「母のお墓参り」という新しい日常が始まりました。 わが家では、愛煙家だった母の墓に手向けるのは、決まって花と、スイーツと、1本のタバコ。お線香代わりにタバコを供える家なんて、他にあるでしょうか?父とともに、タバコの火が消えるまで母に語りかける時間は、つかの間ではあるものの「家族3人」でいられることを感じられる時間になりました。 ささいな日常のひとコマを母や父に語れ、父から母との思い出を聞かせてもらう。家でだと湿っぽくなってしまうような話も海を眺めつつ、母の墓石を見つめつつすると、サラリと話せたり聞けたりするのがいつも不思議でした。 そんな大切な時間が一変したのは…父の他界。 父宅はあっという間に人手にわたったため、わたしは電車を乗り継ぎ、最寄駅かららタクシーに15分揺られ…と、片道2時間半もかけて海の見える丘まで行き 帰りもタクシーと電車に揺られて帰るという日帰りお墓参りスタイルに完全移行してしまったのです。 往復5時間。 しかも、その道中に思い出話をする相手もいない…。 ただただ、車窓から見える変わらない景色を見つめながら、両親と一緒だったときの想い出たちをアタマに巡らせつつ 「セカイで、たった1人になっちゃったんだな 両親との思い出話を一緒にできる人がいないって 両親を亡くしたコトよりも寂しいコトかもしれない」 そんなコトを考えていると、知らぬ間に涙が…。 お墓参りを快適にするために 見知らぬ人に泣き顔を晒さずに通えるようにするために、ペーパードライバーを卒業しようかななんて考えはじめたこの頃です。 お墓参りを、家族の誰かとできることって 実は幸せなことなのだな、って失ってはじめて痛感しています。

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